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しゃかえもんのボドゲ説法vol.12 『ナンジャモンジャ』



しゃかえもんが趣味のボードゲームについてのよしなしごとを、そこはかとなく書き付けるコーナー。あやしうこそものぐるをしけれ。





**********************************************




夏の夜。



住宅街の路地を男が一人歩いている。



どこに向かっているのか。



夢遊病のように無軌道に歩き回り、何度も同じ道をグルグルと、行きつ戻りつしている。
ときおり周囲をキョロキョロと伺って、急に立ち止まってはまた歩き出す。





蝉の鳴き声の中に、男の浅い息遣いだけが聞こえる。






ふと、男の左手がビクッと震え、何かを合図する。



男はその手に持つ無機質な物体に目を落とす。




ぼんやりとした光に下から照らし出された男の顔は不気味に微笑み、



ボソリと声を漏らした。









「ミニリュウ、GETだぜ!」









・・・・そういうわけでなにかと話題のスマホゲーム『ポケモンGO』にわたくしもまんまとハマっております。*1



アラサーになってくると、そろそろ健康のことも意識した生活をしていかねばならぬと考えつつも、生来のインドア派のわたくしはなかなか具体的な行動にうつせず食っちゃ寝食っちゃ寝の暮らしを続けておりましたが、このゲームのおかげで通勤時に一駅ぶん歩くくらいにはなりました。


夜な夜なお散歩にも出かけるように。


しかし客観的にみると、いつお巡りさんに職務質問されるかわかったもんじゃないですね。


むろん歩きスマホは大変危険です。先日歩きスマホしていたら、犬のウンチ踏みました。*2


ポケモンに夢中になっている人を狙った事件もあり、ひったくりなども報道されています。


くれぐれも夜道の一人ポケモンにはご注意ください。


事故や犯罪に巻き込まれるのは恐ろしいことです。


そのうえ、ときにはまったく思いもよらぬモノと遭遇してしまうかもしれません・・・







たとえば、こういうのとか↓

ナンジャモンジャ1



「ファッ!?」


ナンジャモンジャ1
≪≪こんばんは≫≫

「喋った!」



ナンジャモンジャ1
≪≪いま、あなたの脳内に直接話しかけています≫≫

「マジで!?」



ナンジャモンジャ1
≪≪マジです。こんばんは≫≫

「・・・・・。」



ナンジャモンジャ1
≪≪・・・・・?≫≫

「・・・・・こんばんは。」




ナンジャモンジャ1
≪≪はい、こんばんは≫≫








「・・・・・っで、誰!?




ナンジャモンジャ1
≪≪名前はまだありません≫≫

**********************************************



というわけで、今回取り上げるゲームは『ポケモンGO』!

・・・ではなく*3、最近わたくしお気に入りの『ナンジャモンジャ』でございます。ナンジャモンジャ公式サイト


ロシアで10万セットも売れたという大ヒットカードゲームです。

作者はЛебедева Алёна (リーべディバ・アリョーナ)氏、作画はФедотова Надежда (フェドトヴァ・ナヂェズダ)氏

ロシア人の遊びなんてロシアンルーレットくらいしかないんでしょ?と思っているそこのあなた!先日取り上げた『Mafia(=人狼)』しかり、ロシアではなかなかユニークなゲームが生まれているのです。



ルールはいたっていたって超かんたん。


IMG_20160815_121800.jpg


こんな不思議な見た目の生き物(?)が描かれたカードが12種類×5枚ずつあります。*4

全部まぜて裏向きの山札にします。

プレイヤーは順番に山札から一枚めくって、テーブルの中央に表向きに重ねておいていきます。

カードをめくって登場した生き物には、最初は名前がありません。ですので、めくった人はその生き物に名前をつけます

名前のつけかたは自由です。

2

「コイツはじゃあパー子で。」


色や形、パーツから連想するもの、似ている人物。

その他、全く根拠不明な思いつきでもかまいません。*5


次の人もカードをめくり、先に置いてある中央のカードに重ねて、また名前をつける。これを繰り返します。

8

「うーん、パパイヤ課長?」


6

ごろうざえもん!」


12


さなえ、だな。」

ほんとに自由。


こうして名前をつけていると、そのうちにすでに名前のついている生き物がめくられることになります。

6


そうなったら、勝負の時間です!手番に関係なく、全員早い者勝ちで、その生き物の名前を叫びます!


「ごろうざえもん!」
「ごろうざえもん!」
「ごろうざえもん!」


一番早かった人が、中央にたまっているカードをすべてGETできます。

もし名前を呼び間違えた場合は、お手付きのペナルティとして獲得していた1枚を一番早かった人に渡します。

生き物にはなんとなく印象の似ているやつらもいてまぎらわしいのでご注意を*6

5

3



山札がなくなるまでこれを繰り返し、最終的にカードを一番多くGETしていた人がゲームに勝利します。


そして、かんじんな追加のルール

獲得したカードは自分の手元に表向きに重ねておいておくのですが、もしめくった生き物が誰かの一番上と同じだった場合

その名前を呼ぶかわりに、

「ナンジャモンジャ!」

と叫ばなければなりません。

間違えて名前を呼んでしまったらやはりペナルティです。*7

このルールが一味効いていて、いい緊張感が生まれます。




さて・・・このゲーム、実は2回目からが本番なのです。

わたくしが遊ぶときは、1回目と同じ名前を付けることを禁止にするのですが、1回目の名前の記憶がまだ残っているため、混乱します。

3回目、4回目・・・と続けるともうめちゃくちゃです。

「前に使った名前だが、別の生き物にだったらつけてもよい」というルールにしているとまさにカオス!

11


「ジョージ!」
「ジョージはあっち!これはポール!」
「ポールはジョージの前の名前!これはジョン!」
「ナンジャモンジャ。」
「(一同)あ。」

その場で遊ぶのは初めてでも、別の日に別のメンバーでやったときの記憶を引きずっていたりするので厄介です。*8

そういうわけで、普通ゲームというのはプレイ回数を重ねるほど上手になっていくものなのですが、このゲームの場合、遊べば遊ぶほどにどんどん弱くなっていく、という珍しいタイプのゲームだったりします。


**********************************************




こんな、言ってしまえば他愛のないゲームに、妙な中毒性の高さを感じている大人はわたくしだけではないようです。

楽しいのよ。やたらと。

百人一首のような記憶ゲーム・アクションゲームとしてのゲーム性ももちろんすばらしいですが、

面白さの根幹は、やはり「名前をつける」ということにあると思います。

その自由さにはじめは戸惑う人も多いですが、その戸惑いも含めて新鮮な体験として楽しい。「なんでもいい」ってすごい。*9

普段は眠っている創造性が解放される感じがあります。



それから、懐かしさ

子どものころには友達にいいかげんなあだ名をつけ合ったものです。

つけられたほうは概ね傷つくことが多いのですが・・・自分たちだけに通じるニックネームで呼び合うというのはとても大事な体験だったように思い出されます。

社会人になって出会った人にはあんまりおかしな名前を付けることってないですからね。*10


名前をつけて呼ぶ。それだけでたまらない愛おしさが生まれる。そしてそれを共有する人たちの輪に親しみが生まれる。



そもそも名前というのはとても大切なものであります。

陰陽道においては「名は一番短い呪(しゅ)である」とされ、名前を知られることは呪いの対象となり殺されることと同義であり、決して名前を知られてはいけないのでした。

『千と千尋の神隠し』では、千尋は「千」という名前に変えられることで、異世界で生きることを強制されます。

『ゲド戦記』(映画じゃなくて原作本のほう)では、主人公の旅の目的は、自分をつけねらう影の「真の名」を見つけることでありました。

「名前」は「存在」について考えるうえで避けて通れないテーマです。



そんな大切な名前をつけるという行為を、これほどまでに連続集中してかつテキトーにやってOKなシチュエーションというのは、このゲーム以外ではなかなか味わえないのではないでしょうか。



普段の生活で何かに名前を付ける場面があるとしたら、たいがいは人生の一大イベントです

なんといっても子どもが生まれたとき

最近、友人知人が出産ラッシュなのですが、名前をどうやってつけるのか十人十色みたいですね。

こういう人に育ってほしいという願いであったり、まずは響きを大切にしたり、とにかく姓名判断を重視したり。大好きな有名人やキャラクターの名前にしたり。*11

生まれた我が子の顔を見たとき、天啓のように閃いた、という方もいます。



名前は親が子に贈る最初のプレゼントだ、とも言いますね。



なにか人生に迷ったときには、生まれてはじめてもらった自分の名前について考えてみるとイイかもしれません。

そこには必ず名付けた人の想いがこもっているはずですから。

あるいは今の自分なりに新たな意味づけを考えてもいいでしょう。

そうすることで、あらためて生きる指針がみつかることもあるのではないでしょうか。


エブリシング・イズ・ビューティフルネームなのであります。






【本日の教え】


「大沢佑香さんですよね?」
「ちがいまーす♪晶エリーでーす♪」
*12







  • *1
    日本でのリリースが一か月以上たった現在、もう飽きちゃったという人も多いみたいですがね。 たしかにゲームに大味さは感じるのですが、新しい機能もいろいろ実装されていくそうなので今後のアップデートに期待。





  • *2
    実話。





  • *3

    ほんと言うと、ポケモンについて語りたいこともいっぱいあるのですよ。

    わたくしは小中学生時代にポケモン赤・緑、金・銀発売が直撃した世代。友達に借りた『ゲームボーイライト』を親に隠れて布団の中でやって寝不足になったものです。アナログゲームへの目覚めも『ポケモンカードゲーム』からですしね。ポケモンのアニメはもちろん有名ですが、漫画の『ポケットモンスターSPECIAL』が好きでした。⇒wikipedia検索「ポケットモンスターSPECIAL」オリジナルのストーリーがやたらシリアスな展開で、ポケモンバトルの描写もけっこうエグかった記憶が。友達の家で読んでいたので、もう長いこと読んでいないですが、調べたら今もずっと連載しているんですね!こんど読み返してみようと思います。




  • *4
    ナンジャモンジャは『ミドリ』と『シロ』の2種類のセットがあり、それぞれ入っている生き物の絵が違います(わたくしの持っているのはミドリ)。各12種類ずつなので、両方つかうと24種類の大所帯に。俺ぜったいおぼえきれんわ。




  • *5
    こういうゲームでよくやる「縛りプレイ」(動物縛りとか有名人縛りとか)をやってみたこともあるのですが、このゲームに限っては、完全に自由としたほうがおもしろさの本質が引き出される気がします。




  • *6
    上は「平塚文男(ひらつかふみお)」下は「平澤広文(ひらさわひろふみ)」です。




  • *7
    ロシア人にならって、お手付きしたらウォッカを一口、でもよいでしょう。




  • *8
    「誰も名前を思い出せなかったら、誰でもいいから新しい名前をつけなおしてあげてください。」という旨がルールに明記されているあたり、このゲームのノリを如実にあらわしていて好き。




  • *9
    このあいだは「何にも出てこない!」という人がいたので、名前は「ナンニモデテコナイ」になりました。





  • *10
    自分から変なハンドルネームを名乗っている人は別として。




  • *11
    「光宙(ぴかちゅう)くん」はアヴァンギャルド過ぎるかと思いますが。(そもそも実在するのか怪しいらしいけどね)




  • *12
    本名は照沼ファリーザさんです。








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埼玉県越谷市あたりに生息。

108の煩悩を操る煩悩マイスター。

非電源系ゲーマーです。(ボードゲーム、カードゲーム、TCG,TRPGなど)

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